十二国記をどの順番で読むか?(公式順・発売日順・メインストーリーだけ、など)
「十二国記を読みたいけど、なんか種類が多い!」「どれから読めばいいの!?」という方向けの記事です。
数パターン用意したので(笑)、自分に合う形をお好みで選んでいただければ幸いです。
微妙にネタバレがあるかも。
短編集『丕緒の鳥』の内容紹介を間違えておりました。現在は修正済みです。
以前の誤記事を読んでくれていた方には謹んでお詫び申しあげます。
(短編集『丕緒の鳥』と『華胥の幽夢』の中身がごちゃ混ぜになっていました)
十二国記とは
いわゆる中華風ファンタジーです。
古代中国の王朝文化に、麒麟・妖魔などのファンタジーが混ざった世界観ですね。
第1作『月の影 影の海』では、日本の女子高生・中嶋陽子がとある事情で十二国世界に飛ばされてしまいます。
「突然連れてこられた未知の世界で、陽子は一体どう生きていくのか」──という切り口で始まる壮大なストーリーが『十二国記』シリーズです。
新潮社のファンタジーノベル大賞が好きな人、『精霊の守り人』『彩雲国物語』などが好きな人はどっぷりハマる可能性大です。
主人公について
十二国記シリーズは群像劇で話が進みます。また、作品(本)によって主人公もバラバラです。
ただしシリーズ全体の流れとしては、現代日本に生まれた『中嶋陽子』と『高里要(泰麒)』の2人、いわゆるダブル主人公で構成されているといえます。
(イメージ図)
作品一覧と内容紹介
十二国記シリーズの一覧です。









黄昏の岸 暁の天
『風の海 迷宮の岸』『風の万里 黎明の空』『魔性の子』の続編。
日本が舞台となった『魔性の子(エピソード0)』の真相が十二国世界視点で描かれます。
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読む順番を選ぶ
公式の順番で読む
公式が設定している順番です。
とにかく無難な読み方はコレ。
陽子周辺 | |
泰麒周辺 | |
その他 |

魔性の子
(『白銀(略)』の前ならいつ読んでもOK!)
月の影 影の海

特徴:
長編。上・下の2冊セットです。
風の海 迷宮の岸

特徴:
長編。とても読みやすいです。
東の海神 西の滄海

特徴:
長編スピンオフ。雁を好きになる1冊。
風の万里 黎明の空

特徴:
長編。『月の影 影の海』の続編です。
丕緒の鳥

特徴:
短編集。スピンオフです。
図南の翼

特徴:
長編スピンオフ。めちゃくちゃ面白いです。
華胥の幽夢

特徴:
短編集。過去作の後日談が含まれています。
黄昏の岸 暁の天

特徴:
長編。『白銀(略)』の前振りです。
白銀の墟 玄の月

特徴:
長編。物語の最終章です。
発売日順で読む
とにかく発売順に読みたい人はこちら。
指定されたエピソード(エピソードXX)はぐちゃぐちゃになりますが、特に問題はありません。
魔性の子

舞台:
日本
月の影 影の海

舞台:
慶国・巧国・雁国
風の海 迷宮の岸

舞台:
蓬山・戴国
風の万里 黎明の空

舞台:
慶国
図南の翼

舞台:
恭国・蓬山
東の海神 西の滄海

舞台:
雁国
黄昏の岸 暁の天

舞台:
戴国・慶国・日本
華胥の幽夢

舞台:
漣国など
丕緒の鳥

舞台:
慶国など
白銀の墟 玄の月

舞台:
戴国
私のオススメ
私が個人的にオススメしたい順番はこれ!
月の影 影の海

舞台:
慶国・巧国・雁国
風の海 迷宮の岸

舞台:
蓬山・戴国
魔性の子

舞台:
日本
風の万里 黎明の空

舞台:
慶国
東の海神 西の滄海

舞台:
雁国
図南の翼

舞台:
恭国・蓬山
華胥の幽夢

舞台:
漣国など
丕緒の鳥

舞台:
慶国など
黄昏の岸 暁の天

舞台:
戴国・慶国・日本
白銀の墟 玄の月

舞台:
戴国
メインストーリーだけを楽しむ
十二国記の大筋だけを最低限の巻数で読みたい猛者はこちらがオススメ。
- 月の影 影の海
- 風の海 迷宮の岸
- 風の万里 黎明の空
- 華胥の幽夢
- 黄昏の岸 暁の天
- 白銀の墟 玄の月
──の順番でどうぞ。
(※独断と偏見に基づきます)
月の影 影の海

舞台:
慶国・雁国・巧国
風の海 迷宮の岸

舞台:
蓬山・戴国
風の万里 黎明の空

舞台:
慶国
華胥の幽夢

舞台:
戴国・漣国など
黄昏の岸 暁の天

舞台:
慶国・戴国
白銀の墟 玄の月

舞台:
戴国
これを読まずに『白銀(略)』に進むことも可能ですが、読んでおいた方が無難といえます。
(短いお話ですし、読みやすいので是非。)
最終章『白銀』だけを楽しむ順番
「スピンオフは後回しで良いから、とにかく『白銀(略)』を楽しみたい!」という強者向け。
- 月の影 影の海
- 風の海 迷宮の岸
- 風の万里 黎明の空
- 華胥の幽夢
- 図南の翼
- 黄昏の岸 暁の天
- 魔性の子
- 白銀の墟 玄の月
──の順番が良いかと。
(※独断と偏見に基づきます)
月の影 影の海

舞台:
慶国・雁国・巧国
風の海 迷宮の岸

舞台:
蓬山・戴国
風の万里 黎明の空

舞台:
慶国
華胥の幽夢

舞台:
戴国・漣国など
図南の翼

舞台:
恭国・黄海
黄昏の岸 暁の天

舞台:
慶国・戴国
魔性の子

舞台:
現代日本
白銀の墟 玄の月

舞台:
戴国
『(6)黄昏の岸 暁の天』と『(7)魔性の子』は逆の順番でも良いかも。
▼長編『(5)図南の翼』は独立した1つの物語であり、あくまでスピンオフのため『白銀の墟 玄の月』には直接関わりません。
……が、十二国記シリーズの世界観、専門用語等が詳しく描写されているため、『白銀(略)』をめいっぱい楽しみたい場合は事前にこちらを読んでおいた方が良いと思います。